第二種電気工事士は取得しやすく便利な資格ですが、お金がかかるのが難点でもあります。でも、なるべくお金をかけずに合格する方法もあり、とにかく安く第2種電気工事士免許を取ろうとした場合、トータル費用は約2万円に抑えることができます。
私はもう少しお金をかけることになり、2万5千円ほどで無事合格することができましたが、今思えばもっと節約できたとも思うので、その方法を紹介したいと思います。
ここで紹介しているのは、最短・確実に合格する方法ではなく、最安で合格する方法なので、多少のハンデは負うことになります。その点をご理解の上、ご参考までに。
資格取得費用の内訳
資格取得にあたって、必ず必要な費用は次の2つです。
受験手数料 9,300円
免状交付手数料 5,300円
教材費は、筆記試験用が約 500円、技能試験の練習用器具・配線の費用が約 3,000円です。
また、技能試験では指定工具を持参する必要があり、練習にも使うため、用意する必要があります。
その費用は、後述する方法により、2000円ほどに抑えることができます。
以上で、ざっと約2万円というわけです(その他、交通費や写真の用意などで細々としたお金はかかります)。
もう少し詳しく説明します。
教材費を抑える方法
教材費は、筆記試験用が約 500円としたのは、古本価格です。
第二種電気工事士試験の内容は長年ほとんど変わっていないため、最新の参考書を買う必要がありません。
お勧めは「すい~と合格」シリーズの対策本です。
ざっと通しで読んで勉強し、何回分か過去問を解いて確認できればそれで十分です。
最新版には特典もありますが、私は特典を使わずに本の内容だけで十分すぎる合格点を取ることができました。
古本がイヤで最新版がよい場合でも、節約法はあります。
約2千円で購入し、合格後にメルカリなどで売れば、書き込みがなければ 1500円ほどで売ることができます。そうすれば、実質千円以内で済むことでしょう。
なお、技能試験に関しては、参考書は不要です。
YouTube で「日本エネルギー管理センター事務局」やホーザンなどが解説動画を公表しているので、それを見て練習すれば十分です。
技能試験の練習用器具・配線の費用は約 3,000円としましたが、これはメルカリや PayPayフリマを利用します。
狙い目は、中古の器具一式と使用済み配線のセットです。
5千円~7千円くらいで購入し、足りない配線を購入して、終了後にまとめて売れば、だいたい実質3千円で足りるでしょう。
もちろん、合格率を最大化するには、本番と同じ材料で候補問題すべてを2回以上練習したほうがよいには決まっています。が、その場合はレンタルでも一万円前後はかかってしまいます。
準備万端シリーズ公式サイト|電気工事士技能試験練習用材料の購入、レンタル
配線に関して、1.6mm の2芯と3芯の VVF さえ買い足せば本番に近い練習はできるし、配線は再利用すればそれほど消費しません。
実際には 2mm の VVF や VVR なども出題されますが、これらは実物を少しイジったり動画で確認するだけでも、合格できないことはありません。
難しめの候補問題を時間内にこなせる自信さえ付ければ、おのずと合格は見えます。候補問題を1周もせず、合計で7セットしか作らなかった私でも一発合格できたので、不可能ではありません(もちろん、動画視聴や複線図、個々の作業の練習はしっかりこなしました)。
工具購入費を抑える方法
指定工具一式は2千円ほどと見積もりましたが、これもメルカリや PayPayフリマを利用します。
お勧めは、ホーザンの DK-28 セットです。
技能試験に非常に使いやすいセットとして有名なので、中古でも 1万円ほどで買って売ることができます。
とはいえ、工具は試験後も自分用に持っておきたいと思うかもしれません。
しかしそれは、別途購入することをお勧めします。
DK-28 の工具は良いものですが、やや技能試験向きに特化した工具が選定されており、実務で欲しい道具とは少し違っていることがあります。技能試験の勉強をすると自分に本当に必要な工具がわかってくると思うので、自分用にベストな工具を選ぶのは、合格後でも構わないでしょう。
なお、指定工具は実はすべて揃える必要はありません。試験会場で工具の完備をチェックされることはないため、違反しない工具を使って候補問題の課題をすべてこなすことができればよいのです。
ホーザンのセットは手軽ですが、すでにいくつか工具を持っている場合には、個別にいくつか購入するだけで済む場合があります。
個別に購入する場合の詳細は、以下の記事をご覧ください。