多くのブログでは広告として Google のアドセンス広告を貼っています。私も 2016 年から AdSense を利用していますが、近年の悩みは、なかなか収益が上がらなくなってきたこと。
アクセス数はそれほど落ちていないのに、AdSense で昔ほど稼げなくなっているように感じています。
そんなとき、AdSense と似たような広告を提供している Web 広告会社「The Moneytizer」から提案を受け、The Moneytizer の広告を試してみることにしました。
すると、収益アップにつながるいくつかの発見があったので、正直な感想を述べてみたいと思います。
The Moneytizerとは?
The Moneytizerはフランス発で近年伸びている Web 広告会社です。
The Moneytizer と AdSense の主な違いは、AdSense がクリックで収益が発生する広告を中心にしているのに対し、The Moneytizer は、表示されると収益が発生するインプレッション型の広告配信を得意としています。
特に良い点は、広告スマートリフレッシュという機能です。一定時間が経過するとまた別の広告が表示されるため、インプレッション収益が上がりやすくなっています。
私は日本に進出したばかりの 2022年初めに提案を受けたのですが、興味はあったものの、いったんは見送っていました。儲かるかもわからないし、当時は日本語の情報が少なく、導入に手間取りそうだったからです。
2023 年に再度提案を受けてから調べると、日本でも収益が上がったという情報や、お金の受け取り方法などの情報がたくさん見つかるようになっていました。これならつまづくことなく導入できそうだし、AdSense の芳しくない状況もあり、再挑戦してみることにしました。
The Moneytizerのお勧めのフォーマット3選
The Moneytizer には AdSense と同様、たくさんの種類の広告ユニットが提供されていますが、The Moneytizer が特にお勧めしている広告フォーマットは次の3つです。
MEGABANNER
横に細長いディスプレイ広告です。
試しに 10 日間ほど使ってみたところ、なかなか広告が表示されず、収益も上がらなかったので私は使用をやめました。
AdSense と比べて読み込みに時間がかかり、すぐに通り過ぎてしまうとスマートリフレッシュも効果を発揮しません。
もっと長く続ければ違う結果となるかもしれませんが、特にメリットは感じませんでした。
FOOTER or SLIDE-IN
これは AdSense でいう「アンカー広告」に近いものです。
常に表示され、スマートリフレッシュが機能するため、アンカー広告よりも高い収益が上がるといわれています。
ただ、私の場合はモバイルで下側にメニューが表示されるようにしているため、重なってしまうこの広告は採用を見送りました。
動作を確認していたとき、出てきた広告を消そうとして「×」印を押しても広告が消えないこともありました。
少しだけは試しに使用してみましたが、アンカー広告よりは収益性が良いかもしれません。
モバイル比率の高いサイトの収益化には魅力的なので、モバイルで下部メニューを廃止して試験的に採用してみようと思っています。
追記:やっぱり気になるので「FOOTER or SLIDE-IN」を導入したところ、単体で「TOP MEDIUM RECTANGLE」以上の収益が上がるようになりました。
モバイルページでも PC 用でも表示されるのはやはり強みで、AdSenseのアンカー広告より2倍以上高い収益が実現できています。
TOP MEDIUM RECTANGLE
今回一押しなのは、この最も一般的な 300×250 の広告ユニットです。
スマートリフレッシュの機能を考えると、長く表示される位置に配置することが理想的なので、まずはサイドバーの上部と、サイドバー下部のスクロール追従領域の2箇所に設置してみました。
MoneytizerとAdSenseを実際に比較した結果
サイドバーに Moneytizer の MEDIUM RECTANGLE を試したところ、比較的早く(数日?)広告が表示されるようになり、すぐに収益が発生するようになりました。
ただ、AdSense と比較してどちらの収益性が高いのかはわからなかったので、続いて A/B テストを行ってみることにしました。
サイドバーでのAdSenseとMoneytizerレクタングル比較
AdSense のディスプレイ広告(リスポンシブ、レクタングル)と Moneytizer の MEDIUM RECTANGLE とでしばらく運用したところ、
それぞれ 2000 回以上表示した時点で、Moneytizer のほうで3倍を超える収益が発生していることが確認できました。
A/B テストはサイドバーの上部だけで行いましたが、サイドバー下部のスクロール追従領域の BOTTOM MEDIUM RECTANGLE も、上部と同等もしくはそれ以上の収益を出しています。
記事中でのAdSenseとMoneytizerレクタングル比較
MoneytizerのMEDIUM RECTANGLE を記事中に配置したらどうなるのかを検証したところ、こちらは AdSense のほうが収益性が高いという結果になりました。
おそらく、Moneytizer の広告は少し重く、表示までに時間がかかることと、表示時間が長くないとスマートリフレッシュの利点が生かされないことが影響しているのでしょう。
記事中は従来どおり、AdSense を配置していこうと思います。
Moneytizerの問題点
Moneytizer を使用していて、いくつかのデメリットも見つかりました。
- 配信される広告をブロックしにくい
- 広告の読み込みに時間がかかる
- レポートへの反映に時間がかかる
- 収益の受け取りに時間と手間がかかる
- アクセス数の少ないサイトは収益化しにくい
どれも大きな問題ではありませんが、最後の点はやや重要です。
大雑把に、月に 10 万 PV くらいあると導入にメリットを感じられますが、月 2 万 PV 以下とかの規模のサイトでは、収益を受け取れるようになるまでに時間がかかりすぎ、微妙かもしれません。
AdSenseとMoneytizerの使い分けによる収益増
以上のテスト結果を踏まえ、AdSense と Moneytizer は共存させることにしました。
具体的には、AdSense では収益性が高くなかった箇所(アンカー広告とサイドバーの広告)を Moneytizer に置き換えることにしました。
これにより、AdSense が広告収益のメインであることは変わりませんが、AdSense の収益をほとんど減らさずに Moneytizer の収益を追加することができます。
1カ月試した結果、合計の収益は 3 割ほどアップした感触があります。
メディアを運営してる方で、The Moneytizer を試してみたい方は、こちらの紹介リンクから登録してみてください。サイトが承認されると、最初から 5ドルをクレジットとして受け取ることができます。
ブログで稼ぐ方法については、いろいろと試行錯誤して学ぶことがたくさんありますね。